東京都立東大和療育センター

所在地: 東京都
病院形態: 公立病院(都道府県市町村組合)
募集職種: 看護師
看護師数: 102名 病床数: 128床
  • 2交代制
  • 奨学金制度
  • 三次救急
  • 認定・専門
  • 資格取得補助
  • 寮・住宅補助
  • 保育施設
  • 退職金

長期入所をはじめとして、外来診療及び通所・短期入所などの各種在宅支援を行っています。

当センターの分園として、東京都葛飾区東四つ木に「よつぎ療育園」があります。重症心身障害児(者)の通所事業と心身障害児(者)の外来診療を行っています。

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病院からのメッセージ

私たちの使命は、重症心身障害児者のケアを通じて、利用者の生活の質の向上と社会参加を促すこと。
じっくりと時間をかけて人とかかわり利用者や家族の生活を含め、支えていく看護を実践しています。
時代にふさわしい療育センターを一緒につくっていきましょう。

看護部長からのメッセージ

多様で、自由で、おもしろい。

重症心身障害児(者)の方は、重い障害を持ちながら懸命に生きています。その姿に接することで、生きることの意義を実感することができます。とびっきりの笑顔は心を和ませ、心を豊かにしてくれます。看護の基本となる人と人のつながりや素直な心の大切さ、命の尊さを学ぶことができる、当センターの仲間になりませんか。
きっと、新しい出会いの中から、新しい自分を発見することができると思います。

先輩看護師からのメッセージ

「こころを通わせる看護・療育」

東大和療育センターは障害児(者)への医療に特化しているだけでなく入所している利用者にとって、生活の場、ホームです。重症心身障害児(者)特有の症状や身体麻痺、嚥下障害など様々な症状に対応する必要があるだけでなく、一般医療(内科疾患や腸閉塞、脳出血等)についても対応していく必要があります。

1つの科に特化していないので幅広く知識が必要となりますが、自身の成長にも繋がります。療育では行事で四季を感じ、生活を楽しめるよう様々なイベントが実施されています。スタッフは利用者の好みを把握し少しでも楽しく、快適に生活を送ることができるよう工夫しています。

重症心身障害児(者)は意識障害や言語障害により言語的コミュニケーションをとることが難しいことがあります。そんな時、私たちは利用者の瞬きや口角の動き、かすかな息遣い、脈の変化等で意思を汲み取ります。

私たちの「いつもと何か違う」が命を救うこともあります。なにより、利用者とコミュニケーションがとれ、気持ちが通じ、とびっきりの笑顔が見られた時は仕事のやりがいを感じます。ここには看護の基本で最も大事なことがあると思います。

病院概要

病院形態 公立病院(都道府県市町村組合)
開設日 平成4年8月1日
院長名 柳瀬治
病床数 128床
職員数 247人(うち、看護職員数102人)
患者数 外来:100人/日
診療科目 内科、神経内科、歯科、小児科、外科、整形外科、精神科、リハビリテーション科、耳鼻咽喉科、眼科
センター・施設
看護体制 -
看護方式 チームナーシング
受け持ち制看護
認定看護師 認定看護師が活躍しています
感染管理、摂食・嚥下障害看護、慢性呼吸器疾患看護
病院所在地 〒207-0022 東京都東大和市桜が丘3-44-10
アクセス 西武拝島線・多摩都市モノレール「玉川上水」駅下車 徒歩4分
URL -
採用実績校 慶応義塾大学、東京都立北多摩看護専門学校、東京都立府中看護専門学校、東京都立豊島看護専門学校、災害医療センター附属昭和の森看護専門学校、八王子市立看護専門学校、東京病院附属看護学校、多磨全生園附属看護学校、那覇市医師会那覇看護専門学校 等

教育体制・研修制度

新人研修

研修について

新任オリエンテーション研修4月~7月:センター及び看護部門として必要な知識・技術を習得します。
基礎コースⅠ・Ⅱ・Ⅲ 一般コースの研修があります。

◆基礎コース:看護師・保育士・指導員として専門知識をもって利用者を理解し看護・療育が実践できるよう段階的に学習していきます。

◆基礎コース主な研修:「対象の理解」「呼吸管理」「摂食嚥下ケア」医療安全(感染管理含む)」「療育活動」等

◆一般コース主な研修:「記録(療育)」「臨床倫理」「緩和ケア」「在宅支援」「救急看護「看護療育研究」等

第1病棟

医療病棟です

第1病棟は医療病棟です。長期利用者の年齢は21歳から70歳と幅広く、病床数は長期利用者23名、短期入所と医療入院で9名の計32床です。長期利用者の呼吸器使用者は8名で気管切開者は5名、吸引を必要とする方や経管栄養を実施している方はそれぞれ21名います。

短期利用者や医療入院の方々もほぼ超重症児や準超重症児で医療的ケアを必要としている方が多く、呼吸器使用者を常時1名以上受け入れています。医療ニードの高さから、夜勤業務は看護師3名体制で実施しています。

日中の療育活動では、寝たきりの方が多いため、午前中は入所者とふれ合いながら朝の会を、午後は制作、音楽、感覚を楽しむ活動を、各居室を職員が訪室しながら行っています。アロマテラピーやスヌーズレン、マッサージなどの感覚刺激を取り入れ、様々な刺激を楽しむ活動を提供しています。

第2病棟

準医療病棟として、利用者様の多様なニーズに応えています

第2病棟は準医療病棟です。
人工呼吸器を使用している医療ニードの高い方や、ご自分でお食事が摂れる方、言葉によるコミュニケーションが可能な方など、様々な生活スタイルの利用者様が同じ病棟内で生活しています。医療的な知識・技術のみならず、認知発達段階に応じたコミュニケーションスキルやリクリエーションの方法など、幅広い経験と知識・技術を得ることができます。

医師、看護師、介護士、保育士、リハビリテーション、歯科衛生士、ソーシャルワーカー等、多職種が連携して協力し、利用者様の生活を支えています。利用者様はそれぞれに、持てる力に違いがあります。その持てる力を生かして充実した生活を送れるよう取り組んでいく過程に、重症心身障害児者施設で看護師として働くやりがいがあります。利用者様の多様性を大切に、素敵な個性を生かした看護・療育を提供できるよう、全職員が日々努力を続けています。

また、家族支援も大切な要素です。日々の生活の様子や体調管理について、ご家族とコミュニケーションを密にし、安心してセンターを利用できる環境を整えています。

第3病棟

日々の生活を支える看護

第3病棟は比較的医療的ケアの少ない利用者が多い生活病棟です。集団生活への適応が困難な方に対しても、一人ひとりの個別性に応じた関わりを心掛けています。

利用者にとって治療の場であると共に生活の場であるという事を忘れず、皆さんが豊かな生活を送れるよう、年齢や皆さんの好みに応じた日中活動を提供しています。都立公園に隣接した自然豊かな環境で散歩や屋外での活動を提供しています。

また、季節の変化を感じてもらえるように壁面装飾にも工夫を凝らしています。体調不良や不安を言葉にすることが難しい利用者一人ひとりの普段の様子と小さな変化、サインを見逃さない事が重要です。そのためにも、一人ひとりの利用者と時間をかけて関わり、個別性を学び、共有する事が生活の質向上につながると考えています。日々の生活に寄り添い、支える看護に興味がある方、是非見学に来てください

第4病棟

重心看護を楽しみましょう 

重症心身障害児(者)の方々は、その特性上、医療面で様々なリスクを抱えています。

当病棟の利用者の方々も、特に呼吸器、消化器においてリスクを抱えている方が多く在籍しています。自分で呼吸することが難しく人工呼吸器を使用している方や誤嚥性の肺炎を起こしやすい方に対応したケアが必要となっています。また、経口での食事が難しく、経管により食事や水分をとっている方がいます。

経口から食事をとれる方も誤嚥のリスクは高く、摂食方法や食事形態を調整し対応する必要があります。言語的コミュニケーションが取れない方が多いので、これらのケアもそれぞれの細かな反応を確かめながら行っています。

いつもと何か違うという感覚を素早く持てるよう日々の観察がとても大切です。家族へのケアも重要で共感する立場を取りながら関わりを持っています。
医療的な事だけではありません。季節毎の催しや日中活動にも看護師は積極的に参加をして、職員も利用者と一緒に笑顔で楽しんでいます。ここ東大和療育センターには看護の基本となる事が全て詰まっています。一緒に重症心身障害児(者)看護を楽しみませんか。

通所

通所の役割

通所の対象者は特別支援学校卒業後、または、18歳以上の重症心身障害者(児)です。通所を利用されている方の約6割の方が人工呼吸器や経管栄養を行なっています。

 医療の進歩により、多くの命が救えるようになりました。しかし、その分在宅で過ごされている方の重症度が高くなっています。そのため、在宅で過ごされている重症心身障害者(児)の介護者の負担を軽減することが通所の役割となっています。通所を通して、他の利用者とのかかわりや、季節ごとに様々な行事を体験することで、少しでも楽しく通所を利用して頂けるよう努力しています。

職場の雰囲気

日常風景

一番盛り上がる日「東大和フェスタ」です。職員が企画するアトラクションに熱がこもり、利用者の笑顔も溢れます。
センター内装飾① 行事や季節ごとにセンター内の様々な場所に装飾を施しています。
センター内装飾② 気持ちが明るくなったり、ほっと和んだり、記念写真を撮ったり、皆さんにお楽しみ頂いております。

自分らしく働けて学べる環境です。

入職2年目 看護師

結婚出産を経て、夢だった看護師になり、充実した日々を過ごしています。
患者様の生活を支え、じっくり関わりたいと思い、療育に興味をもちました。当センターに見学に来た際、とてもアットホームな雰囲気で、利用者様と職員が笑顔でお話している姿が印象的でした。自分も当センターの一員として働きたいと思い、入職を決めました。

入職当初は、毎日不安や緊張を抱えていましたが、プリセプターをはじめ、先輩方の手厚いサポートがあり、安心して業務に臨むことができています。利用者様は意思表示の困難な方が多いため、コミュニケーションを取るのは難しいですが、笑顔がみられると嬉しくなります。医療的なケアも多く勉強の毎日ですが、散歩や小行事など療育にも関わることができ、やりがいを感じています。

子育てと仕事の両立で大変な時もありますが、仕事のことだけでなく、プライベートなことでも相談にのってくれる優しい先輩方のおかげで、自分らしく働くことができています。

長く働ける職場だと思います

中途入職看護師

私が重症心身障害児(者)の看護師を目指した理由は、以前働いていたNICUで障害を持って生まれた赤ちゃんたちを看護させていただき興味も持ったのがきっかけでした。当センターを見学し、短期利用者の受け入れや通所があること、交通の利便性、なによりも働いている職員さんが和気あいあいと働いている姿が印象的で入職を決めました。コミュニケーションをとることが困難な方が多く、表情やしぐさなどサインを読み取り対応することが求められます。また、“いつもと違う”という些細な気付きが必要となる日々ですが、悩んだ時は先輩方が一緒に考えてくださるので心強いです。そして、他職種との連携や家族との関わりがとても大切であることを改めて実感しています。利用者様とお祭りやクリスマスなど様々なイベントを楽しむことができ、利用者様に寄り添い笑顔や喜びに繋がり、やりがいのある仕事だと感じています。現在は、子育と仕事の両立で大変なこともありますが、職場の方々にフォローしていただきながら充実した毎日を送れています。


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