現在日本のがん対策は第3期のがん対策推進基本計画を基に策定されています。その中でも大きな柱は「がんゲノム医療」「支持療法」「がんリハビリテーション」などが挙げられています。「がんゲノム医療」はこの大きな柱であり、当院でも現在ゲノムセンターの立ち上げに取り組んでいるところです。2018年3月には拠点病院である東北大と協力してゲノム医療を行うがんゲノム医療連携病院に選ばれています。ゲノム医療はがん細胞の遺伝子情報を調べ、それに応じて個々のがんにあった治療を選択する究極の個別化医療と考えられます。近年分子標的治療の発展は目覚ましく、過去には考えられなかったような長期生存をもたらしているケースも珍しくありません。当院では既に呼吸器内科や頭頸部内科、腫瘍内科を中心として、様々な新薬に対する治験や臨床試験を通して分子標的薬による治療を開始しています。その患者数も東北では有数のものであり、各県から広く患者が集まってきています。2019年にはこのゲノムセンターを確立し、この医療をたくさんの患者さんに届けたいと考えています。これ以外の話題としては、2017年からはサポーティブケアチームを発足させ、抗がん剤や放射線による皮膚疾患対策や脱毛をはじめとしたアピアランスケアを中心に活動を開始しました。さらに、2019年にはロボット支援下手術を導入することなどでより多面的な低侵襲手術を推し進めていく予定です。 看護部長からのメッセージ
看護部長 がん患者さん、ご家族の思いに寄り添う看護をめざして 国民の2人に1人ががんに罹患する現在、治療成果の向上や、治療方法の多様化に伴い、がん患者さんの生存期間の長期化、社会復帰が容易となりました。しかし、がんという疾患は治療経過が長く、それぞれの段階で必要とされる治療や看護ケアが異なります。がんと共存する中で、長い治療経過を見据えて、常に患者さんにとって何がベストなのか、ご家族の思いは何か、患者さんの可能性を引き出すのが看護師の役割です。 先輩看護師からのメッセージ
看護師 患者さんと向き合い対話すること、「気持ち」に寄り添うことを大切にしたい どのような場面であっても、患者さんは今何を考えどのような気持ちでいるのか意識して患者さんの話を聞くようにしています。これからも、患者さんと向き合い対話することで患者さんに必要な看護を提供できるよう励んでいきたいと思います。 |
病院形態 | 公的病院(国家公務員、独立行政法人、赤十字等) |
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開設者 | 黒川利雄 |
開設日 | 昭和42年 |
院長名 | 総長 山田秀和 院長 佐々木治 |
看護部長 | 小野由美子 |
病床数 |
383床
一般病床 358床 緩和ケア病床 25床 |
職員数 | 533人(うち、看護職員数327人) |
患者数 | - |
診療科目 | 血液内科、歯科、整形外科、形成外科、脳神経外科、呼吸器外科、消化器外科、麻酔科、皮膚科、泌尿器科、眼科、婦人科、呼吸器内科、消化器内科、乳腺外科、腫瘍内科、頭頸部内科、緩和ケア内科、腫瘍循環器科、精神腫瘍科、糖尿病・代謝内科、頭頸部外科、放射線診断科・放射線治療科 、病理診断科、臨床検査科 |
センター・施設 | |
看護体制 | 三交代勤務 |
看護方式 | グループプライマリーナーシング |
認定看護師 |
認定看護師が活躍しています がん化学療法看護、がん性疼痛看護、がん放射線療法看護、感染管理、緩和ケア、摂食・嚥下障害看護、乳がん看護、皮膚・排泄ケア |
専門看護師 |
専門看護師が活躍しています がん看護、感染症看護 |
病院所在地 | 〒981-1293 宮城県名取市愛島塩手字野田山47-1 |
アクセス | 東日本鉄道(JR)東北本線名取駅下車、幹線路線バス「なとりん号」を利用 |
URL | 「宮城県立がんセンター」のHPへはこちらをクリックしてください。 |
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