「明るい気持ちになりますように」
何気ない会話に込めた思い

　就活中に循環器内科や心臓血管外科に強い病院を探していたところ、当院を知りました。コロナ禍だったため、オンライン説明会に参加しました。画面越しにも伝わってくる人間関係の良さにひかれ、ここなら長く働けそうだと思い、入職しました。
　現在勤務するHCU（高度治療室）では、緊急入院や救急搬送の対応があるため、さまざまな診療科の患者さんの看護が求められます。先輩に確認しながら必要なケアを実践し、わからないことはそのままにせず、すぐに調べるようにしています。また、自宅でも学習することができる動画サービスなどを活用し、勉強に励んでいます。
　HCUに入院する患者さんは、急な病気で心の整理がつかず、精神的に不安定な方も多くいらっしゃいます。私は、患者さんに「この治療を受けて良かった」と前向きに考えてもらい、少しでも明るい気持ちになってほしいと願い、看護に取り組んでいます。出勤したら必ず患者さんのもとへあいさつに伺い、世間話をするなど、コミュニケーションを大切にしています。以前、ある患者さんから手紙をいただきました。そこには、私の心に深く響く感謝と励ましの言葉が綴られており、自分が実践してきた看護に自信を持つことができました。
　HCUではありますが、緩和ケアを考える場面にも遭遇します。その度に、患者さんだけでなく家族を含めた看護の重要性を強く感じます。今後は緩和ケアチームの活動にも注目し、自分の進むべき道を見つけていきたいと思います。