「なぜ？」「どうして？」を起点に
エビデンスに基づく知識を習得

　一般大学に進学しましたが、就職活動を進める中で、自分の本当にやりたい仕事について考え直し、看護師という専門職を目指すことを決意しました。大学卒業後は就職せず、埼玉県立高等看護学院に進学。卒業後、当院に入職しました。
　看護師になって1年目は消化器外科病棟で働き、2年目からは集中治療部に異動しました。集中治療部では、重症手術後や緊急入院など、重篤な状況にある患者さんに対し高度な医療と看護を提供しています。異動した当初は、1年目をもう一度やり直すような感覚で、思うように動けませんでした。しかし、当院では2人1組で業務にあたる体制がとられています。右も左もわからなかった私にとって、パートナーの先輩は心強い指導役であり、臨床の現場で実践的な教育を受けられました。常に「なぜ？」「どうして？」と自分に問いかけながら、根拠のある知識をしっかり身につけるよう心がけてきました。まわりには認定看護師など頼れる先輩が多く、働きながらたくさん学べる環境でした。
　ステップアップを考えていた2023年、師長の勧めでDMAT研修を受講しました。急性期の経験を生かせる災害医療に関心があり、大きな刺激となりました。学んだことは日々の業務にも生かしています。
　遠回りのようにも感じる私の看護師のキャリアですが、今では「看護師になって良かった！」と心から思えます。これからも専門職として、学び続ける努力を続けていきます。