求人票の見方とポイントを知ろう
病院探しをしていると、いろんな用語に出会うはずです。
「看護配置」「4週8休」「有給休暇」など。ここでは、病院が提供する「求人票」の一般的な項目と、それぞれの見方について説明します。同じような規模の病院で、条件がどう違っているのか見比べてみましょう。
求人票の例
各項目の見方
求人票は一つの病院のものだけを見るのではなく、いくつか比較して見ることが大事。求人票の見るべきポイントとコツを伝授します!
1
給与
基本給+主要手当が、毎月支給される給与です。
給与は仕事内容や勤続年数によって、将来的に大きく差が出ます。初任給の金額だけで入職先を決めるのは安易な考えです。
2
賞与
ボーナスのこと。ほとんどの病院で夏と冬の年2回支給されます。
2回分を合わせた1年分の賞与額を、「前年度実績○カ月」と表記します。「前年度実績2.0カ月」とあり、基本給が20万円の場合は、20万×2=40万円が年間の予定賞与額となります。
3
諸手当
給与に加えて支給される手当です。
夜勤手当、通勤手当、住宅手当、超過勤務手当、資格手当、役職手当など、病院によって支給される手当は異なります。
4
勤務時間
一般的に、「二交替制」と「三交替制」があります。二交替制は24時間を「日勤」と「夜勤」に、三交替制は「日勤」「準夜勤」「夜勤」に分けます。
二交替と三交替では、1回の勤務時間や、出勤・退勤の時刻が違うので、どちらが自分に合うか考えましょう。
5
看護方式
- ○ チームナーシング
- 看護師がチームを組み、リーダーのもとで患者さんのケアにあたります。一定期間、チームを固定することを「固定チームナーシング」といいます。
- ○ プライマリーナーシング
- 看護師が患者さんと1対1で関わり、入院から退院まで一貫した看護を行います。
- ○ モジュール型継続受け持ち方式
- 看護師を3~4人のモジュール(小規模なチーム)に分けて、数名の患者さんを受け持ちます。
- ○ PNS(パートナーシップ・ナーシング・システム)
- 2人の看護師がパートナーとなって複数の患者さんを受け持ち、対等な立場でケアにあたります。
6
看護配置
「7対1」「10対1」など、患者さんに対する看護師の配置人数を表します。
「7対1」とは、1日24時間で、7人の患者さんに対し1人の看護師が勤務すること。
7
休日休暇
〈休日〉
- ○ 休日制度:
- 週休2日、4週8休など、病院によって異なります。週休2日は1週間のうち2日が休み。4週8休は4週間のうち8日が休みですが、第1週が3日休みで、第2週が1日休みになることもあり得ます。
- ○ 年間休日:
- 週休日やその他の休暇など、全職員に一律に与えられる休日の、合計日数です。
〈休暇〉
- ○ 有給休暇:
- 給与が発生する休暇日のこと。労働基準法に定められている制度です。
- ○ その他の休暇:
- 結婚休暇、育児休暇など、病院それぞれが定めている休暇です。
8
社会保険
社会保険には、健康保険料、雇用保険料、厚生年金保険料、介護保険料などがあり、毎月の給与から天引き(あらかじめ差し引かれること)されます。
9
福利厚生
病院によって異なります。看護師寮、院内保育園などは、利用するための条件があります。
求人票を見るときのポイント
基本給について
ボーナスや退職金は「基本給の●か月分」という計算で支給されます。基本給の金額はのちのちまで関係してくるものなので、しっかり確認しておきましょう。
主要手当について
求人票A、求人票Bを比較すると、求人票Bのほうが給与合計は高くなっています。でも、よく見てみると、求人票Bは主要手当に「夜勤手当」が含まれていますが、Aは含まれていません。夜勤手当も含めると、Aのほうが高くなるかもしれません。このように、求人票を比較する場合は「同じ条件」で見ることを心がけましょう。
年間休日について
求人票Bは、給与は高いのですが年間休日が105日で、求人票Aよりも休みが少なくなっています。給与は高くても休みがとりづらく、仕事がハードなのかもしれません。長く働くためには、休日がしっかりとれることも大事です。
休日制度について
求人票Aの「4週8休制」は、4週間のうち8日が休みですが、1・2週目が3日休みで、3・4週目は1日休みということもありえます。「週休2日制」とは、1か月に週2日の休みがある週が1度以上あること。必ず週2日休めるわけではなく、残りの週の休みは週1日ということもありえます。必ず週2日休める場合は、求人票Bのように「完全週休2日制」といいます。
著者情報
ナース専科 就職 運営部
看護学生の就職情報サイト「ナース専科 就職」で、看護学校への就職ガイダンス・オンラインでの就活セミナー・合同就職説明会などを開催し、そこから得た知見に基づいて執筆しています。