感染管理認定看護師の資格取得にも挑戦
湘南鎌倉総合病院
手術室看護師
湘南鎌倉総合病院
手術室看護師
以前勤務していた公的病院の手術室で5年間勤務し、多くの手術を経験してきましたが、救急医療に携わりたいという思いから転職を決意しました。幅広い診療科と全国でもトップクラスの救急搬送の数の多さ、また高度な手術も行っているため、当院ならさまざまな経験が積めると感じ入職を決めました。
学生時代は患者さんと丁寧に向き合える内科系を希望していたことから、手術室に配属されたときは戸惑いや不安もありました。しかし経験を重ねる中で、チームで1つの手術に臨むことの醍醐味や急性期看護の楽しさを感じるようになりました。急性期が自分に合っていることは、新たな発見でした。
入職後、集中治療室で1年間勤務していたときに、回復は難しいと感じた重篤な状態の患者さんが入室されました。ご家族が毎日面会にきて声をかけ続けた結果、その方は元気に退院されました。このケースを見て、患者さんの生命を預かる責任の重さと同時に、回復を信じるご家族の思いと、そのご家族へのサポートの必要性をあらためて感じました。この経験から、手術が終わりそうな時間にご家族へ声かけを行うなど、不安を少しでも軽減できる支援を意識するようになりました。
周手術期においてはチーム医療が不可欠です。術中は外科医師、麻酔科医師、看護師、臨床工学技士などが連携し、安全な手術を提供しています。術前・術後には病棟看護師との連携も必要ですし、患者さんにかかわるすべてのスタッフとカンファレンスを開催し、情報共有を行っています。チームで連携を図るためにも、コミュニケーション能力は重要なスキルだと実感しています。
手術室は治療の場であり、患者さんの生命を守る緊張感のある現場です。入室される患者さんは全身麻酔で意識がないことが大半のため、血圧や体温の低下などを読みとる観察力と状況に応じた迅速な判断力が求められます。局所麻酔で意識がある場合も顔色や表情から先を読み、声かけを行っていきます。常に患者さんに寄り添った治療を行うことを心がけ、看護師が患者さんの代弁者として安全な手術が行われるようサポートしていきます。
手術看護は患者さんとのかかわりが少ないイメージですが、手術に向き合う患者さんの思いを傾聴することが大切だと感じています。患者さんの記憶がなくても退院の知らせを聞くと、とてもうれしく、かかわれて良かったと感じます。
5年ほど前から日常業務のほか、副主任としての役割も担っています。スタッフが困っていること、不便に感じていることを抽出し、業務の簡略化につなげるなど、働きやすい環境を整えています。
現在、感染管理認定看護師の資格取得を目指しています。手術室で感染管理は切り離せないことと、感染管理認定看護師の先輩の活動を身近で見て影響を受けたことがきっかけです。感染管理は1部署だけでなく、院内全体で取り組む必要があります。将来は感染対策室の一員として、病院内や地域における感染制御の活動に参加することが目標です。
湘南鎌倉総合病院
[住所]〒247-8533 神奈川県鎌倉市岡本1370-1
[TEL]0467-46-1717
Profile プロフィール
中央手術室 所属
神奈川県出身/湘南平塚看護専門学校卒業
2007年卒業後、公的病院に入職し5年間手術室に勤務。
その後同院に入職。集中治療室を経て、現在は中央手術室勤務。
日本一の救急搬送数でさまざまな症例に触れられるため、当院なら自分のやりたいことが見つかり成長できると感じました。大規模な急性期病院でやっていけるか不安はありましたが、地方出身の同期の存在が励みとなり「できるところまでやってみよう!」というチャレンジ精神に変わりました。プリセプターは知識・技術面だけでなくメンタル面にも寄り添ってくれるので、とても心強いです。患者さん第一の寄り添った看護を提供していくことが今後の目標です。