全問公開中!第114回看護師国家試験・解答速報│近年のボーダー・合格率も【2025年/令和7年】

全問公開中!第114回看護師国家試験・解答速報│近年のボーダー・合格率も【2025年/令和7年】

最終更新日:2025/02/17

第114回(2025年/令和7年)の国試の解答速報を公開しています。自己採点時に活用してください。また解答速報とあわせて、近年の国試のボーダーラインや合格率も紹介します。

看護師国家試験後は解答速報を活用しよう

第114回の看護師国家試験を受験された皆さん、本当にお疲れさまでした。現在、各社で解答速報が公開されています。結果の目安としてぜひ自己採点してみてください。

解答速報とは?

解答速報とは、予備校や就活サイトなどの民間企業が、試験後に問題の予想解答をまとめたものです。基本的に試験当日の夜から翌日にかけて発表されます。

国家試験の問題は持ち帰ることができるため、自分の解答を書き込んでおけば解答速報を活用して自己採点が可能です。国家試験の正式な解答やボーダーラインは合格発表日に発表されますが、試験日から合格発表までは1カ月程度あるため、解答速報を活用して合格ラインに達しているか確認するとよいでしょう。

全問公開しました!ナース専科の第114回解答速報はコチラ

ナース専科では第114回看護国家試験の全問分の解答速報を公開しました!以下のバナーをクリックし、確認してみてください。

第114回国試解答速報

なお、解答速報を閲覧するには会員登録が必要です。解答速報公開後、すぐに内容の確認ができるよう、事前に登録を済ませておくとよいでしょう。

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ナース専科の公式Instagramでは、国試当日2月16日(日)から毎日、第114回看護師国家試験の問題を解説していきます。ストーリーズにて配信されるのでぜひこちらもチェックしてみてくださいね。

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第114回看護師国家試験の概要

看護師国家試験は、保健師助産師看護師法の規定により年1回実施されています。ここでは、2025年(令和7年)に実施される第114回看護師国家試験の概要を解説します。

試験・合格発表の日程

厚生労働省より発表されている第114回看護師国家試験に関する日程は下記のとおりです。

第114回 看護師国家試験に関する日程

出典:厚生労働省:看護師国家試験の施行
試験日 2025年(令和7年) 2月16日(日)
試験地:北海道・青森県・宮城県・東京都・新潟県・愛知県
石川県・大阪府・広島県・香川県・福岡県・沖縄県
願書配布時期 2024年(令和6年) 10月中旬~
願書受付期間 2024年(令和6年) 11月8日(金)〜 11月29日(金)
受験票発送
時期(予定)
2025年(令和7年) 1月中旬
合格発表日 2025年(令和7年) 3月24日(月) 午後2時

第114回看護師国家試験の試験日は2025年(令和7年)7年2月16日(日)で、例年午前9時50分から開始されています。合格発表日は2025年(令和7年)年3月24日(月)午後2時です。

受験願書は各学校養成所で配布されるほか、看護師国家試験運営本部(臨時)事務所や厚生労働省の窓口でも受け取れます。また郵送による請求も可能です。合格発表は、合格者の受験地と受験番号が厚生労働省の公式サイトに掲載されます。

なお、看護師国家試験の概要は毎年夏ごろに厚生労働省の公式サイトに掲載されるため、詳しくは資格・試験情報にて確認してください。

試験科目の範囲と試験時間・問題数

看護師国家試験は、保健師助産師看護師国家試験出題基準に沿って出題されます。厚生労働省より発表されている第114回看護師国家試験の試験科目は下記のとおり全11科目です。

第114回看護師国家試験 試験科目

  • 人体の構造と機能
  • 疾病の成り立ちと回復の促進
  • 健康支援と社会保障制度
  • 基礎看護学
  • 地域・在宅看護論
  • 成人看護学
  • 老年看護学
  • 小児看護学
  • 母性看護学
  • 精神看護学
  • 看護の統合と実践

出典:厚生労働省:看護師国家試験の施行

看護師国家試験は午前と午後の二部制となっており、全240問出題されます。例年の試験時間や問題数は、下記のとおりです。

試験時間と問題数

参考:厚生労働省:資格受験者留意事項
時間 問題数
午前 9:50〜12:30
(2時間40分)
120問
午後 14:20〜17:00
(2時間40分)
120問

なお、試験科目や問題数、試験時間などは年度によって変わる可能性もあるため、詳細は厚生労働省の「試験・資格情報」を確認してください。

【看護師国家試験】近年のボーダーライン・合格率

ここからは試験の配点や近年のボーダーライン、過去の合格率についてまとめます。

看護師国家試験の配点とボーダーライン

看護師国家試験の試験問題は必修問題、一般問題、状況設定問題の3つに分けられ、合計240問、300点満点となっています。ボーダーラインとは、看護師国家試験の合格基準となる点数のことです。合格のボーダーラインは厚生労働省によって定められ、必修問題と一般問題・状況設定問題で異なります。

以下は、看護師国家試験の区分と配点、各問題のボーダーラインをまとめたものです。

【問題区分別】配点とボーダーライン

問題区分 問われる内容 問題数 配点 ボーダーライン
必修問題 健康・看護の基本的な知識を問う 50問 1問1点
(50点)
正解率80%以上
(40点以上)
一般問題 出題基準で定められた11科目について問う 130問 1問1点
(130点)
その年により変動
状況設定問題 設定されている状況に対する理解力・判断力を問う 60問 1問2点
(120点)

必修問題のボーダーラインは正解率80%(50点中40点以上)と毎年変わりません。一方、一般問題と状況設定問題は毎年変動し、2つの合計点のボーダーラインがその年の合格発表日に厚生労働省から発表されます。合格するためには、この2つのボーダーラインを超える必要があります。

近年のボーダーラインの推移

厚生労働省が発表しているデータをもとに、過去5年間のボーダーラインの推移をまとめました。

過去5年間のボーダーライン

出典:厚生労働省:国家試験合格発表
必修問題
(50点満点)
一般問題+状況設定問題
(250点満点)
第109回
(令和2年)
40点
(正解率80%)
155点
第110回
(令和3年)
159点
第111回
(令和4年)
167点
第112回
(令和5年)
152点
第113回
(令和6年)
158点
5年間の平均 158.2点

毎年変動する一般問題と状況設定問題の過去5年のボーダーラインの平均は158.2点で、正解率は60〜70%程度の間で推移しています。ただし最も低い年で152点、最も高い年で167点と、年によって大きく差があることがわかります。

近年の合格率の推移

下記の表は、厚生労働省の発表をもとに過去5年間の全体の合格率と、新卒者と既卒者に分けたときの合格率をまとめたものです。

過去5年間の合格率

参考:厚生労働省:国家試験合格発表
全体の合格率 新卒者の合格率 既卒者の合格率
第109回
(令和2年)
89.2% 94.7% 37.4%
第110回
(令和3年)
90.4% 95.4% 44.4%
第111回
(令和4年)
91.3% 96.5% 38.9%
第112回
(令和5年)
90.8% 95.5% 36.5%
第113回
(令和6年)
87.8% 93.2% 30.4%

過去5年間の全体の合格率は90%前後で推移しています。ただし、新卒者の合格率が93%以上と全体の合格率より高いのに対し、既卒者の合格率は30〜40%程度と低く合格率に差があります。

合格のボーダーラインを正しく理解し、自分の苦手な部分を考慮して国家試験対策に臨むようにしましょう。

国試受験後は解答速報で自己採点しよう

改めて、第114回看護師国家試験本当にお疲れさまでした。ただ、合格発表までのこの期間は少なからず不安な気持ちもあるでしょう。各社の解答速報を活用し自分の結果の目安を把握するだけで、気持ちが楽になるかもしれません。ぜひ、ナース専科の解答速報で自己採点してみてくださいね。

出典・参考

厚生労働省:看護師国家試験の施行(2024年11月20日閲覧)

厚生労働省:保健師助産師看護師国家試験出題基準 令和5年版(2024年11月20日閲覧)

厚生労働省:国家試験合格発表(2024年11月20日閲覧)

執筆者情報

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柴田 実岐子

shibata-mikiko

福岡県生まれ。大学卒業後、一般企業に勤務し、社会人から看護師免許を取得。急性期外科などで経験を積んだのち、精神科、慢性期の一般病棟、健診センターなどさまざまな職場で勤務。さらに夜勤専従・派遣・応援ナースなど、多種多様な働き方を経験した。現在は離島移住をきっかけに、へき地医療に従事しながらライターとして活動中。