第115回(2026年)看護師国家試験・解答速報は当日公開!近年のボーダーライン・合格率も紹介

第115回(2026年)看護師国家試験・解答速報は当日公開!近年のボーダーライン・合格率も紹介

最終更新日:2025/11/26

ナース専科では、第115回(2026年/令和8年)看護師国家試験の当日に解答速報を公開する予定です。今回は解答速報の活用法とあわせて、近年のボーダーライン・合格率からおすすめ勉強法まで紹介します。ぜひ国試対策に役立ててください。

看護師国家試験後は解答速報を活用しよう

看護師国家試験は、受験から合格発表まで1カ月ほどかかります。試験直後は「解答速報」を活用し、結果の目安を把握するとよいでしょう。

解答速報とは?

解答速報とは、予備校や就活サイトなどを運営する民間企業が、試験後に出題問題に対する予想解答をまとめたものです。国家試験の正式な解答(正答)や合格ボーダーラインは、試験日から約1カ月後の合格発表日に厚生労働省により発表されますが、解答速報は、多くの場合試験当日の夜から翌日にかけて発表されます。

試験問題は持ち帰ることができるため、自分の解答を書き込んでおけば、解答速報と照らし合わせて自己採点することが可能です。解答速報を活用して、合格発表日より前に合格ラインに達しているかどうかが確認できます。

ただし、解答速報は各予備校や企業の担当者が内容を精査して発表しているため、公開時期や解答内容は各社で異なる場合があります。

ナース専科の第115回解答速報はコチラから!

ナース専科では、毎年試験当日に解答速報を公開しています。第115回看護師国家試験の解答速報は、試験当日の2026年2月15日(日)の夜からアップされる予定です。

国試の解答速報は、以下のバナーのページで発表されます。すぐにチェックできるようブックマークしておくことをおすすめします。

第115回国試解答速報

なお、解答速報の閲覧にはナース専科の会員登録が必要です。会員になると、国試対策に役立つ情報や押さえておきたい必修問題をメルマガで受け取ることができます。今のうちに登録して、国試対策から解答速報までぜひ活用してください。

ナース専科 会員登録はコチラ

公開後はInstagramでもお知らせ

解答速報の公開情報は、学生会員向けたメルマガや、ナース専科公式Instagramのストーリーズでもお知らせします。

ナース専科の勉強アカウント Instagram

ナース専科公式インスタグラム「勉強アカウント」

ナース専科のInstagramでは、実習や国家試験対策に役立つ情報も掲載しているので、ぜひフォローして日々の勉強にも活用してください。

第115回看護師国家試験の概要

ここでは、2026年に実施される第115回看護師国家試験の概要を解説します。看護師国家試験は、保健師助産師看護師法の規定により年に1回実施されています。

試験・合格発表の日程

厚生労働省より発表されている第115回看護師国家試験に関する日程は下記のとおりです。

第115回 看護師国家試験に関する日程

出典:厚生労働省:看護師国家試験の施行
試験日 2026年(令和8年) 2月15日(日)
試験地:北海道・青森県・宮城県・東京都・新潟県・愛知県
石川県・大阪府・広島県・香川県・福岡県・沖縄県
願書配布時期 2025年(令和7年) 10月中旬~
願書受付期間 2025年(令和7年) 11月7日(金)〜 11月28日(金)
受験票発送
時期(予定)
2026年(令和8年) 1月中旬
合格発表日 2026年(令和8年) 3月24日(火) 午後2時

第115回看護師国家試験の試験日は2026年2月15日(日)で、例年午前9時50分から開始されています。合格発表日は同年3月24日(月)午後2時です。

詳しい試験会場は、受験票送付時に案内される予定です。受験願書は各学校養成所で配布されるほか、看護師国家試験運営本部事務所や厚生労働省の窓口でも受け取れます。また郵送による請求も可能です。

合格発表は、厚生労働省の公式ウェブサイトに合格者の受験地と受験番号で掲載されます。

なお、看護師国家試験の概要は毎年夏ごろに厚生労働省の公式サイトに掲載されるため、詳しくは資格・試験情報にて確認してください。

試験科目の範囲と試験時間・問題数

看護師国家試験は、保健師助産師看護師国家試験出題基準に沿って出題されます。

第115回看護師国家試験の出題科目

  • 人体の構造と機能
  • 疾病の成り立ちと回復の促進
  • 健康支援と社会保障制度
  • 基礎看護学
  • 地域・在宅看護論
  • 成人看護学
  • 老年看護学
  • 小児看護学
  • 母性看護学
  • 精神看護学
  • 看護の統合と実践

出典:厚生労働省:看護師国家試験の施行

厚生労働省より発表されている第114回看護師国家試験の試験科目は上記のとおり全11科目です。

試験時間と問題数

参考:厚生労働省:資格受験者留意事項
時間 問題数
午前 9:50〜12:30
(2時間40分)
120問
午後 14:20〜17:00
(2時間40分)
120問

例年の試験時間や問題数は、上記のとおりです。看護師国家試験は午前と午後の2部制となっており、全240問出題されます。

試験科目や問題数、試験時間などは年度によって変わる可能性もあります。最新の情報は厚生労働省の「試験・資格情報」を確認してください。

【看護師国家試験】近年のボーダーライン・合格率

ここでは、看護師国家試験の配点と近年のボーダーライン、過去の合格率についてまとめています。

配点・ボーダーライン

看護師国家試験の試験問題は、必修問題、一般問題、状況設定問題の3つに分けられ、合計240問、300点満点です。合格者数は定められておらず、その年のボーダーライン(合格基準点)を満たせば合格となります。

以下は、看護師国家試験の問題区分と配点、ボーダーラインをまとめたものです。

【問題区分別】配点とボーダーライン

問題区分 問われる内容 問題数 配点 ボーダーライン
必修問題 健康・看護の基本的な知識を問う 50問 1問1点
(50点)
正解率80%以上
(40点以上)
一般問題 出題基準で定められた11科目について問う 130問 1問1点
(130点)
その年により変動
状況設定問題 設定されている状況に対する理解力・判断力を問う 60問 1問2点
(120点)

ボーダーラインは、厚生労働省によって定められており、必修問題と一般・状況設定問題の2つの基準があります。

必修問題のボーダーラインは、毎年変わらず正解率80%(50点中40点以上)です。総得点が高くても、これを下回れば不合格となります。一般・状況設定問題のボーダーラインは、その年によって変動します。

看護師国家試験の合格には、必修問題と一般・状況設定問題の両方でボーダーラインをクリアすることが条件です。

近年のボーダーラインの推移

厚生労働省が発表した過去5年間のボーダーラインは、以下のとおりです。

過去5年間のボーダーライン

出典:厚生労働省:国家試験合格発表
必修問題
(50点満点)
一般問題+状況設定問題
(250点満点)
第110回
(令和2年)
40点
(正解率80%)
159点
第111回
(令和3年)
167点
第112回
(令和4年)
152点
第113回
(令和5年)
158点
第114回
(令和6年)
148点
5年間の平均 156.8点

一般・状況設定問題のボーダーラインは、過去5年間平均で156.8点。平均点は年によって差があり、最も高い2022年で167点、最も低いのは2025年(第114回)の148点となっています。正解率はほぼ60%代で推移しています。

近年の合格率の推移

厚生労働省の発表をもとに、新卒者と既卒者の合格率をまとめると、以下のとおりです。

過去5年間の合格率

参考:厚生労働省:国家試験合格発表
全体の合格率 新卒者の合格率 既卒者の合格率
第110回
(令和3年)
90.4% 95.4% 44.4%
第111回
(令和4年)
91.3% 96.5% 38.9%
第112回
(令和5年)
90.8% 95.5% 36.5%
第113回
(令和6年)
87.8% 93.2% 30.4%
第114回
(令和7年)
90.1% 95.9% 44.9%
5年間の平均
(令和7年)
90.1% 95.3% 39.0%

過去5年間の看護師国家試験の合格率はおおむね90%前後で推移しています。ただし、新卒者の合格率は93%以上と高水準なのに対し、既卒者の合格率は30〜40%程度と低く、合格率に差があります。

【看護師国家試験対策】今日からできるおすすめ勉強法

看護師国家試験の勉強は、コツコツ積み重ねることが大切です。短時間でも毎日継続することで知識が定着し、自信を持って本番に臨めます。ここからは、今日から始められるおすすめの勉強法を紹介します。

問題集は1冊を完璧にする

看護師国家試験は出題範囲が広いため、複数の問題集に手を出すよりも、1冊を何度も解いて完ぺきにするほうが効率的です。全範囲に満遍なく取り組めるよう自分に適していると思われる問題集を選択し、あらかじめ勉強スケジュールを立てて計画的に進めましょう。

何度も解き終えて1冊を完ぺきにマスターしたら、友人と交換して別の問題集に挑戦するのもおすすめです。自分では気づかなかった出題傾向や知識の抜けを確認でき、学びの幅がさらに広がります。

ナース専科では、勉強スケジュールの立て方を紹介しています。さらに2026年1月ごろに、国試直前におさえておきたいポイントのまとめも紹介する予定です。ぜひ活用してください。

あわせて読みたい

国試対策のプロが伝授!合格を勝ち取るためのおすすめ勉強法‐ナース専科×さわ研究所コラボ企画‐

(※公開予定※)国試直前の不安を解消!【問題別】重点ポイントと記憶に残る暗記術

毎日過去問を解いて傾向をつかむ

過去問を解くことは、出題傾向を知るための効果的な勉強法です。1日数問であっても毎日解く習慣をつけることで、問題に慣れ、自分の苦手分野を把握することにもつながります。

ナース専科では、第115回看護師国家試験対策として、「必修の中の“必修”」1日1問チャレンジを、国試当日直前まで開催しています。会員登録をすると、メルマガで配信される過去問に取り組めるほか、詳しい解説や過去の出題回数などの情報も確認できるので、ぜひ活用してください。

必修の中の必修アーカイブページ

スキマ時間を活用する

国試対策は、限られた時間をどう使うかがカギになります。授業の合間や通学中、就寝前などのスキマ時間を活用して、少しずつ知識を積み重ねましょう。短時間でも毎日続けることで、記憶の定着が高まります。スマホの学習アプリや要点ノートを使って、苦手分野の確認や用語暗記をこまめに行うのも効果的です。

ナース専科インスタグラムの勉強アカウントでは、スキマ時間に取り組める過去問や国試対策情報を配信しています。ぜひ、フォローしてスキマ時間に活用してください。

ナース専科の勉強アカウント Instagram

第115回看護師国家試験を全力で応援!

いよいよ看護学生にとっての集大成となる国家試験が近づいてきました。これまで積み重ねてきた努力は必ずあなたの力になります。焦らずに自分を信じて本番に臨めるよう、国試本番までの期間をしっかり活用して知識を積み重ねていきましょう。ナース専科では、試験直前まで役立つ情報や対策コンテンツを発信しています。最後まで全力で頑張るみなさんを全力でサポートします!

出典・参考

厚生労働省:看護師国家試験の施行(2025年11月20日閲覧)

厚生労働省:保健師助産師看護師国家試験出題基準 令和5年版(2025年11月20日閲覧)

厚生労働省:国家試験合格発表(2025年11月20日閲覧)

執筆者情報

プロフィール画像

柴田 実岐子

shibata-mikiko

福岡県生まれ。大学卒業後、一般企業に勤務し、社会人から看護師免許を取得。急性期外科などで経験を積んだのち、精神科、慢性期の一般病棟、健診センターなどさまざまな職場で勤務。さらに夜勤専従・派遣・応援ナースなど、多種多様な働き方を経験した。現在は離島移住をきっかけに、へき地医療に従事しながらライターとして活動中。