国立病院機構 とくしま医療センター東病院

入職直後の私は業務を覚えることや、看護技術を習得することに毎日必死でした。ある時、先輩から「看護師は、診療の補助だけが役割ではなくて、患者さんにとって安心・安全に過ごすことのできる環境を整えることも重要な役割だよ」と教えて頂きました。私は知識や・技術、業務を覚えることに必死で、基本的な看護を忘れていたことに気づきました。この経験から患者さんが安心できる環境づくりを常に考え、行動するようになりました。患者さんにとって最善の看護は何かを考えながら、成長できるよう日々頑張っています。

慢性期看護がしたいと思っており、教員の勧めもあり病院見学を希望しました。その中で重症心身障がい児病棟の見学、説明があり興味を持ち、患者さんとゆっくり関わり、看護ができると思い入職を決めました。

「KYT研修」で病棟中の日常に潜んでいる危険はないかを探すOJT研修で、先輩看護師と一緒に危険リスクについて考えた事がとても印象に残っています。病棟内の危険リスクを考えることで、観察の視点や環境整備の重要性を学ぶことができました。また、3カ月・6か月・1年の歩みで同期との意見交換ができ自分が体験していない事が聞くことができ、自己の学びに繋がりよかったです。

重症心身障がい児病棟は、乳幼児から老年期まで幅広い年齢層の患者さんが、生活の場として長期入所されています。患者さんに応じた医療、看護、療育、機能訓練など成長発達に応じ、患者さんやご家族の思いを汲み取りながら、多職種と意見交換し、安楽に安心して過ごせるよう関わっています。患者さんは自分の意思を表現できない方もおられます。しかし、患者さんのケアや好みについて先輩は良く知っており、些細な患者さんの変化に気づけ、根拠を持って教えてもらえます。また、年齢が近い先輩もいるので相談しやすい雰囲気です。

病院見学で、雰囲気や特徴を知ることができるので積極的に参加されるとよいと思います。当院にも見学に来ていただきたいです。ぜひ、一緒に働きましょう。