国立病院機構 九州がんセンター

血液・細胞治療科では血液疾患の患者さんに薬物療法や造血幹細胞移植、治験などを行い、セルフケアや意思決定を支援しています。 小児・思春期腫瘍科では血液疾患や固形腫瘍を持つ子どもに、治療に加えて発達段階に応じた支援を行っています。病棟にはがん化学療法認定看護師や小児専門看護師が在籍し、学習会や臨床での丁寧な指導を通して学びを深めることができます。 先輩方から「学び続ける姿勢」と「患者さん・ご家族に寄り添う姿勢」の大切さを実感しています。

がんは誰にとっても身近な病気であり、患者さんやご家族の思いに寄り添う看護の重要性を強く感じています。その中で、がん看護を専門的に学びながら、一人一人の気持ちを大切にできる環境で働きたいと思い当院に関心を持ちました。 病院見学会では「オール九州がんセンタープロジェクト」に触れ、職員が主体的にチームを立ち上げ、患者さんやご家族を多方面から支えている姿に感銘を受けました。私もその一員として、自分の関心のある分野に前向きに取り組みながら、患者さんとご家族にとって安心できる存在になりたいと考え、入職を希望しました。

当院では、国立病院機構が作成した「看護職員能力開発プログラム」に沿って、段階的にスキルアップできる研修が用意されています。 その中で特に印象に残っているのは、1年目の1月に行われた「看護観発表」です。新人として１年間働くなかで磨かれた自分の看護観を同期の前で発表し合い、自分の看護を振り返る貴重な機会になりました。同期の看護観を聞くことで新しい視点を得ることができ、自分の看護観を広げるきっかけにもなりました。同時に、同期の成長を実感し、とても嬉しく励みになったことを覚えています。

私の病棟には小児科があり、毎月の小児行事やプレイルーム、院内学級から子どもたちの声が響き、とても明るくにぎやかな雰囲気です。 一方で血液内科では入院期間が長いため、患者さん同士のつながりも生まれ、穏やかで温かい空気に包まれています。 当院の大きな魅力の一つは「病棟外来連携看護師」の存在です。初診から関わり、外来と病棟が情報共有することで意思決定支援や切れ目のない看護を実現できる点は当院ならではだと思います。

実習や大学生活で忙しく、就職活動を後回しにしてしまうこともあると思います。ですが、長く働く職場だからこそ「ここで働きたい」と納得できる場所を選んでほしいです。そのためには「どんな看護師になりたいか」「どんな環境で働きたいか」と気持ちを整理することから初めてみてください。一つの病院にこだわらず、多くの病院を見て自分にあった進路を探してくださいね。皆さんが自分らしい道を選べるようこころから応援しています。九州がんセンターに興味を持っていただけたら、ぜひホームページやインスタグラムもご覧ください。

当院の強みの１つは、PNS（パートナーシップ・ナーシング・システム）の看護体制を取り入れていることです。 看護師2人で患者さんを受け持つため、新人看護師も不安や疑問をすぐに先輩に相談できます。 先輩看護師の患者との関わりを間近で見ることで、多くを学びながら安心して成長できる環境が整っています。

月の初めに翌月の休み希望を提出し、病棟師長がシフトを調整してくださるため、希望が通り安く休日の融通が効きやすいです。さらに、毎月必ず土日休みがあるため、ワークライフバランスが整いやすい環境です。 また、1年に3日間の「リフレッシュ休暇」が取得でき、有休をプラスして最長1週間の長期休暇をとることも可能です。

前残業はありません。 残業はその日の業務や病棟によってありますが、毎日発生することはほとんどありません。残業を減らすために、午前中の業務終了後にリーダーへ残務状況を報告し、午後のカンファレンスで業務を調整しています。残務が多いペアには他のペアがフォローに入るなど、病棟全体で協力して残業を減らす取り組みをしています。

私は１年目から寮に入居しています。 寮は病院の敷地内にあり、１LDKで家賃は53,000円ですが、27,000円の住居手当があるため、実際の負担は26,000円程度です。 2020年に建て替えられたばかりで、とてもきれいで住みやすく、安心して生活ができています。

私は合同説明会だけでなく、当院の病院説明会にも参加しました。 合同説明会では病院の雰囲気がわかりにくい部分もありましたが、病院説明会では実際に院内を見学でき、先輩看護師との座談会にも参加できたことで、職場の雰囲気を具体的に感じることができました。 また、「オール九州がんセンタープロジェクト」について詳しく知ることができたのも病院説明会ならではの経験で、実際に足を運ぶことで得られる学びの多さを実感しました。