埼玉医科大学総合医療センターは、昭和60年に埼玉医科大学2番目の病院として川越市に開設され、開院から30年以上が経過しております。この間に医療を取り巻く環境は大きく変化し、医療の内容や技術も急速に進歩・発展を遂げており、それらに対応すべく、当院もさまざまな診療体制の改善に取り組んできております。
病床数1053床(現在、病棟の改修中のため実稼働病床数918床)、病床稼働率90%以上、1日の外来患者数約2000名、医師数4百数十名、職員数は2000名を越える規模の病院となっております。
当院の最大の特徴は、全ての診療科が揃っていて、あらゆる病気や怪我に対応できる"スーパー"総合病院(super general hospital)であることです。厚生労働省の5疾病(がん、心筋梗塞、脳卒中、糖尿病、精神科)5事業(救急医療、周産期医療、小児医療、災害医療、へき地医療)に積極的に取り組むとともに、近年では、病院機能の高度化に向けて、救急医療体制の拡充、がん診療連携拠点病院や難病医療協力病院などの各種指定医療機関としての機能の整備・強化を行い、地域における中核的な役割を果たす総合病院として、地域とともに成長・発展して参りました。
具体的には、複数の診療科とスタッフが協力して運営するさまざまな"診療"センターを順次開設して参りました。平成25年1月に総合周産期母子医療センターを増床し、平成28年1月には高度救命救急センターの新棟が竣工、さらに、同年3月には埼玉県初の小児救命救急センターを開設致しました。その後も、内視鏡センター、血液浄化センター、外来化学療法センター、脳血管センター、超音波センター、臓器移植センターなどを相次いで拡張ないし新設してきております。これらのセンターでは、診療科の垣根を越えた連携を可能とし、加えて、多職種の協働を具体的に実現するものであります。
その他にも、従来から置かれている感染制御室、医療安全対策室、褥瘡対策室(WOC管理室)などに加えて、がん診療支援室、緩和ケア推進室、患者支援室(医療福祉相談室、病診連携室、がん相談支援センター、入退院支援室)、遺伝相談室、難病支援相談室なども拡張あるいは新設し、患者さんに安心で安全な高度の医療をお届けすることに努めております。
埼玉県内最大の大学病院グループです。ドクターヘリが運航する災害拠点病院、周産期母子医療、循環器・救命救急に特化しているなど、強みが多いことが特徴です。