特集 専門領域で働く。

精神科系

病気と付き合い、自分の人生を生きる

医療法人 実風会 新生病院


病院であるからこそ出来る、多職種で取り組む精神科医療

病院であるからこそ出来る、多職種で取り組む精神科医療

近年の精神科医療は大きく変化しました。ストレス社会、超高齢者社会と言われる現代、うつ病など気分障害の方、そして高齢化を反映し、認知症の方が増加しています。当院は、このような変化に対応し、新しい薬物療法や電気けいれん療法など最新の治療技法をいち早く導入、深刻な病状から早期に回復することに取り組んでいます。
患者様自らが治療に参加し、病気を理解し、上手なつきあい方を学ぶことができるように、入院中に疾病教育をはじめとしたご本人やご家族も参加できる治療プログラムや個別の相談を行い、退院後の生活に困らないように、再入院を防ぐ取り組みにも注力しています。
入院できる機能を持ち、多職種が配置されている病院の特徴を活かして、治療プログラムでは、医師、看護師をはじめ、薬剤師、作業療法士、精神保健福祉士、心理士、管理栄養士、検査技師すべてが連携し、参加しています。

患者様の言葉の本当の意味がわかるのは1年後、奥が深い精神科

■谷口さん:当院へは、精神科病院だが看護技術もあると知り就職を決めました。入職してみると、想像以上に処置が多いことや、新人研修が毎月1年間、様々な領域であるなど、教育がかなり充実している点が良い意味でギャップでした。大きな特徴は、①最初の3ヶ月は1対1で一緒に部屋受け持ちしてもらること、②一人で部屋持ちは7月から、土日だけのスタートであること、③夜勤は9月にシャドー研修、開始は翌年1月からであることです。すごく時間をかけて丁寧ですし、経験豊富な先輩方が、本当に優しくフォロー、指導してくださいます!
■下薗看護部長:一般病院より教育に時間をかけるのは、精神科だからこそ。患者様の言葉の本当の意味の理解と、それに適切に応えるためには、自分の五感や感性を総動員して、その方自身、ご家族、背景までを捉えられなくてはなりません。毎日新人の皆さんの表情の変化や目の和らぎなどを見て声掛けをしていますが、余裕が見えるまでには、やはり最低でも1年はかかりますね。だから夜勤開始も1月くらいが丁度よいのです。その必死さ、一生懸命さが、実は患者様にとっても良いのですけれど(笑)

谷口 恵梨(たにぐち えり)2015年 新卒入職
精神科看護実習で、答えのない質問に応えられない自分に無力感を感じ、病気と向き合う患者様の心の看護がしたい、と精神科を志望。新生病院では点滴・採血などの処置が多いということもあり、就職。
【仕事のやりがい】
抗うつが強く、食事低下が著しい患者様に対し、栄養士と連携して好みに合わせた食事形態の変更をしたところ、徐々に食事量が増えていったこと、うつ病の患者様に「笑顔で接してくれてありがとう」と退院時に言われたことなど、その方の想いを捉えた丁寧な対応こそが回復につながることの喜び。
看護部長
下薗 智佳代(しもぞの ちかよ)

駒木野病院 副院長 看護部長 宮崎 弘光新卒で総合病院に勤めた後、当時の近畿圏ではまだ珍しかった精神科訪問看護の立ち上げに一から携わり、訪問先のご家庭、患者様、地域をつなぐ、現在の精神科訪問看護の礎を築く役割を担う。精神科看護の厳しさとやりがい、多くの経験を経て、2012年より新生病院の看護部長に着任。

学生さんへのメッセージ
ケガをしたら身体が治そうとするように、心も、自分で治そうとしています。精神科看護とは、それをいかに支援していけるか、ということ。精神科看護でできることというのは無限大で、今後皆さんの意欲やアイディア次第で発展していける分野です。「心を看る」ことが「身体を看る」ことに繋がります。感性が豊かな新人のうちに精神科看護の経験をしておくことこそ、本来の看護への近道であると思います。昨今、患者様は合併症なども多いので、精神科でも点滴・採血など基礎看護技術の習得は可能です。安心して精神科看護を経験しに来てください。