患者さんの頑張りをそばで見守り、
精神面もサポートする
4階南病棟は、脳神経外科、泌尿器科、呼吸器科など内科・外科の混合病棟であり、術後の患者さんや亜急性期の患者さんを受け入れています。そのため急性期から回復期、終末期までの看護を実践しています。
脳神経外科の患者さんの中には、後遺症によりそれまでの日常生活を失ってしまう方がいます。当たり前に行えていたことができなくなったことに、大きなショックを受け、リハビリにも消極的になりがちです。そのようなときは「一緒に頑張る」というスタンスで、明るく接しています。リハビリで廊下歩行するなど片麻痺でもできることを一緒に行い、そばで寄り添うことを心がけています。その中で不安や今後の生活への要望を聞き、退院後の生活につながるよう多職種と協力しています。
術後1カ月ほど寝たきりで表情も暗かった患者さんが、「看護師さんが自分の思いを受け止めてこれからのことを一緒に考えてくれた。少しずつできることが増えてきたから、自宅での生活に向けて頑張るよ」と言ってリハビリ病院に転院されたときは、とてもうれしく思いました。
回復期においては、24時間患者さんの生活を見ている看護師の情報は、リハビリの評価でも重要な要素となります。まさに看護の力が発揮される場面であり、それは大きなやりがいにもつながっています。
看護の主体は患者さんです。患者さんや家族が望む生活を踏まえたうえで、患者さんの思いを大事に、その人らしく過ごせる看護をしていきたいと考えています。

