入院時から退院後の生活を見据え、
継続的に患者さんを支援
私が看護師を目指した理由は、小学生のときにがん看護専門看護師・田村恵子さんの記事を読んだことでした。末期がんの患者さんが看護師とかかわることで、残りの人生を自分らしく過ごすという内容で、子どもながらに「私も将来は看護の仕事に就きたい」と思いました。就職先は教育体制と福利厚生の充実を基準に検討し、当院のインターンシップに参加。患者さんとの信頼関係が構築されていること、スタッフ間の雰囲気の良さを感じ入職を決めました。
現在所属する病棟では、循環器疾患で検査入院される患者さんへの検査内容の説明、服薬管理、退院後の生活指導などを行っています。また、心臓血管疾患や呼吸器疾患では心電図のモニター管理やバイタルチェックが欠かせません。初めは不安でしたが、先輩からの指導やセミナー、勉強会に参加して経験を積み克服できました。生命に直結するため、わずかな異常も見逃さないよう細心の注意を払っています。
当院では新型コロナウイルス感染症の患者さんを受け入れているので、現在は通常のケアだけでなく、状態が不安定な方や酸素吸入が必要な患者さんのケアも行っています。
循環器系疾患は生活習慣が影響するため、入院中から退院後を見据えて再発防止の支援を行う必要性を感じています。今後は循環器疾患の知識を深め、自信を持って看護を実践し、患者さんを支えることが目標です。いずれは看護師を目指す原点となった、がん看護にも携わりたいと思います。

