急変の多い小児領域で
自分にできることを模索する
小学生のときに、同級生が白血病で入院しました。動揺するご家族や病気と闘う友人の様子を近くで見ていて、将来は小児医療にかかわる看護師になりたいと思いました。その気持ちはずっと変わらず、就職の際は小児がんの拠点病院であり、最先端の治療を行う当院を選択しました。
所属する乳幼児内科の患児は、成長が著しい時期です。薬を飲ませるのも大変だった子どもが、翌年の入院時には自分から飲めるようになっているなど、患児の成長を実感できるのも当病棟の魅力です。
入職するまでは小児がんに意識が向いていましたが、病棟で循環器や腎科など新しい分野や疾患に触れるうちに、視野も広がりました。2年目の現在、循環器の重症患児のプライマリ・ケアに携わっています。
この病棟には補助人工心臓(VAD)を装着した患児もいて、先日、当センター初の心臓移植がありました。医師をはじめとする多職種のチーム移植医療に携わることができ、良い経験ができたと思っています。
重症患児の場合、ご家族の不安が強いので、少しでも不安が軽減できるケアを心がけています。特に今は新型コロナウイルス感染症予防のため面会時間が限られているので、ご家族がいないときの患児の様子をできるだけ細かく伝えるようにしています。
友人の入院時、子どもなりに支える家族も大変なのだと感じました。患児に対してはもちろん、不安を抱えるご家族にもしっかりと寄り添える看護師を目指します。
