多職種と協働する手術室では
さまざまな知識を吸収できる
手術室を選んだのは、看護師をしている姉から「手術室は多くの科を扱うので勉強になる。解剖生理も実際に体の中を見られるので理解しやすい」と聞いたからです。学生のころは解剖生理が苦手だったので、克服したいという思いがありました。
3年目になり、現在プリセプターを担っています。指導の際は忙しくても心に余裕を持つように心がけ、失敗したときには原因と対策を一緒に考えるなど、今後に生かせるよう指導しています。私の新人時代、先輩たちは「頑張って」「よくできたね」といつも声をかけてくれました。私もそれを見習って新人に目を配り、頻回に声かけをしています。また、脳神経外科の担当もしており、手術に必要な物品の準備や難しい術式の手順を医師に確認し、手術室の看護師に申し送りをするといった活動もしています。担当した手術が無事に終わり、患者さんが病棟に戻るときは、達成感ややりがいを感じます。
手術看護の魅力の1つは、麻酔科医や薬剤師など多職種と協働しているため、さまざまな知識を吸収できることです。実際に見て学び、現場で指導してもらうことで知識がどんどん増えていき、看護がより楽しいものになります。
年度の後半には、心臓の手術などより難しい手術を担当します。わからないことは術前に先輩や医師に確認し、術後は振り返りを行うことで、学びを深め次につなげています。全科の手術を経験し、独り立ちできるようになることが今後の目標です。
