がん化学療法看護研修に参加し、
目指す道が明確になる
がん化学療法看護認定看護師になり、10年です。私が認定看護師を目指したのは、院内のがん化学療法看護研修を受講したことがきっかけです。そこでがん化学療法の面白さを知り、学びを深めるうちに視野が広がっていることを実感。この分野を極めようと資格を取得しました。
認定看護師としてのスキルアップを上司に勧められ、2年前に特定行為研修を受講しました。そこで学んだ知識や技術、これまでの経験を患者さんのケアに活かすために、現在は、主にがん薬物療法看護外来の専従看護師として、抗がん剤治療を受けている患者さんとそのご家族の相談対応を行っています。内容は治療のオリエンテーション、療養環境の調整、治療の選択支援、生活上の不安の相談など多岐にわたります。
その外来で印象に残っているのは、一人暮らしで頼る人がおらず、これが最後の治療になりそうな厳しい状態の患者さんです。来院のたびに相談にこられ、その都度、丁寧に話を聞きサポートしました。その後、治療がうまくいき回復に向かった患者さんから「すごく心の支えになった」と言っていただきました。とてもうれしかったのと同時にやりがいを感じ、自信が持てるようになりました。
当院の良さは各々に合わせたキャリア支援と、そのキャリアを活かす場があることです。この恵まれた環境の中で、がん看護に関する知識と技術をさらにブラッシュアップし、今後も看護外来で患者さんに寄り添っていきたいと思います。

