多職種との連携で情報を共有し、
退院に向けてサポート
就職は、東京の病院を希望していました。学生時代から緩和ケアに興味があり、がん看護をはじめエイズなど感染症の治療も行っている当院に就職を決めました。当院は専門性の高い研修が多く、さまざまな研修を受講することで、視野を広げることができます。特に化学療法における副作用について学べたことは、現場でのケアを行う際に役立ちました。事前に患者さんに副作用を説明することで精神的負担が軽減でき、信頼関係の構築にもつながりました。がん=死というイメージを抱きがちですが、治療の効果を丁寧に説明し、前向きに取り組めるよう支援しています。
日々の看護で心がけていることは、患者さんを自分の家族と思ってかかわることです。気持ちに寄り添い、相談しやすく話しやすい状況をつくることを実践しています。
病棟の看護実践は、外科的処置など術後の看護ケアが大半を占めますが、腎臓内科における透析管理や退院後の生活指導も実施しています。多職種との連携が大切で、医師、リハビリスタッフ、ソーシャルワーカー、退院支援看護師と定期的にカンファレンスを行って情報を共有し、退院後のサポートを計画しています。その中で看護師は職種間の調整役を担います。医師から患者さんの情報を聞かれることもあり、意見しやすい雰囲気で話し合うことができます。
今後は、救急対応や手術室、全国でもトップクラスの治療実績を誇る血液内科など、多様な領域で学習に励み、将来的には緩和ケア分野で活躍したいと思っています。

