コミュニケーション研修で
会話中の沈黙の大切さに気づく
私が小学生の時、母が当病棟に入院していました。子どもながらに「がん」という病気に怯えていた私に、看護師が優しく声をかけてくださり、とても安心した経験があります。その時から、看護師としてこの病院で働くことが私の夢になり、やっとその夢を叶えることができました。何より母が一番喜んでいます。
人と話すことが好きなので看護師の仕事が大好きですが、会話中の沈黙が苦手で、自分から矢継ぎ早に話してしまう癖がありました。しかし、コミュニケーション研修で「間や沈黙の時に、患者さんは自分の考えを頭の中でまとめている」と知りました。以来、患者さんからの発言を待つようにしたところ、思いを引き出すことができるようになりました。このコミュニケーション研修以外にも、入職後半年は月に2~3回程のさまざまな研修があり、実技演習や疾患について学べます。また、グループワークは同期と交流を深める場としても役立ち、支え合う仲間ができました。
受け持ち患者さんが増えた今の課題は、優先順位を決め、患者さんの安全を考えて効率良く仕事を進めていくこと。先輩方の的確なアドバイスや指導のおかげで、少しずつ前進しているかなと感じています。
当病棟には皮膚・排泄ケア認定看護師がいますが、その専門的なスキルと知識の豊富さ、アセスメントは本当に素晴らしく、憧れます。モデルとなる看護師が多くいる恵まれた環境で、私もスペシャリストを目指し、日々の看護を頑張っています。
