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Special Topic 3 チーム医療 [他職種との連携をナース目線で発信]

聖マリアンナ医科大学病院のチーム医療

EBPチームでの活動を通して、
根拠に基づいた看護を実践する

慶應義塾大学病院

住所:〒160-8582 東京都新宿区信濃町35

事例研究でのテーマをさらに深めるため、「便失禁患者のケア」に取り組む

 整形外科病棟でケアを行う中で、以前から社会復帰に影響の大きい便失禁に関心がありました。2年目に取り組んだ事例研究で「便失禁について」をテーマに発表しました。事例は40代の患者さんで、脊髄腫瘍の手術後、膀胱直腸障害が進行したため、便失禁の症状が出ていました。
 排泄障害のある患者さんは、便意の合図となる残存機能を活用することも必要です。排便時の姿勢、お腹の筋肉を締めるなど、日常生活の中で実践できることを指導していきました。その結果、退院後は無事に社会復帰されました。
 事例発表後、自分自身の臨床経験が未熟なため、さらに深く学びたいという思いに至り、師長に相談したところ、院内のEBP(Evidence-Based Practice)チームでの活動を勧められました。EBPチームは看護を提供している部署で結成し、根拠に基づいた実践を行います。現在、病棟師長、主任、スタッフ2名で、「便失禁患者のケア」をテーマにEBP活動を行っています。
 EBP支援チームとは月1回ミーティングを行い、皮膚・排泄ケア認定看護師などから資料作りのアドバイスを受け、今後の方針を立て実践につなげています。さまざまなスタッフが介入し、アドバイスを受けることで、自分だけでは気づかなかった新たな視点を持つことができました。
 排便は身近な行為であるため、障害が伴うとQOL(生活の質)に影響を及ぼします。患者さんだけでなく家族への負担もかかるため、早期改善に向けた介入が必要と感じています。今後は便失禁ケアをマニュアル化し、病棟だけでなく院内全体の標準化を図っていきたいと思います。
 このような活動を通して、患者さんにより良い看護をチームの力で提供できる手応えを感じています。これから看護を続ける原動力になりそうです。

整形外科病棟
Sさん

病棟内のEBP活動をサポートする EBP支援チーム 病棟看護師が日常業務を行いながらEBP活動に取り組めるよう、文献検索や活動のアドバイスを行い、 看護ケアの質を高めています。

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Sさん

Dさん