覚えることの多い手術室。
大変な時期を仲間と乗り越える
最初に働く病院は多様な症例がみられ、スキルアップができる三次救急の急性期病院と決めていました。また、自分のワーク・ライフ・バランスを考え、条件に合った当院に入職しました。
手術室はさまざまな疾患、診療科の患者さんが対象なので、覚えることが膨大です。手術ごとでの決まり事も多く、それらを覚えて毎日実践する繰り返しが、最初はつらいと感じたこともありました。しかし先輩たちが親身になり指導してくれたおかげで、わかること、できることが少しずつ増えてそれが実感できるようになってくると、仕事が楽しくなってきました。
手術室には同期が10人と多く、出勤すれば必ず同期がいます。初めの頃は、顔を合わせると「今日も頑張ろうね」というサインを送ったり、一緒に勉強・情報交換したりして支え合ってきました。
他部署研修は、呼吸器外科の病棟で行いました。手術を控えた病棟の患者さんが、徐々に寡黙になり泣きながら手術室に入室していくのを見て、「患者さんは手術にこんなにもストレスを感じているのだ」と知りました。それまでは業務を覚えること、スキルアップすることに精一杯でしたが、この研修を機に、手術室で行える患者さんの不安軽減のための工夫や、安心・安全な看護について深く考えるようになりました。
今は患者さんを精神面でも支えられるように、自分なりの手術室看護を模索し、実践しています。
