かかわりの難しさに感じたストレス。
先輩たちのフォローで心が軽く
大学時代に「人の心の動き」に興味を持ち、体だけでなく患者さんの心にも向き合いたいと思いました。精神科と一般科があり、インターンシップでアットホームな雰囲気だった当院へ入職を決めました。
いざ仕事に就いてみると、何もできない自分にもどかしさを感じました。かかわりの難しい患者さんを受け持つ時や、多忙になるとわかっている日など、自分の力量以上のものを求められると不安になるのです。そんな時、教育担当やプリセプターの先輩が話を聞いてくれ、一緒に考えてくれたことで心が軽くなり、前向きになれました。
日々の看護で大切にしているのは、「患者さんはどうしたいのだろう」ということ。以前、日課を忘れて患者さんを怒らせてしまったことがありました。その時、師長や教育担当の先輩に「患者さんがどういう気持ちなのかを理解する」という視点を示してもらい、以来、一方通行にならないように、患者さんの立場で考えてケアするように心がけています。
話しかけても反応がない状態だった患者さんが、先輩たちの的確なケアで、笑顔で会話ができるまでに回復、退院できた時は嬉しかったです。私もそうしたかかわりができる看護師になりたいと、強く思います。
当院は、ソーシャルワーカーなどの他職種や地域の支援者とも交流を図り、患者さんを包括的に看ることのできる環境にあります。そのつながりを生かし、地域での生活も視野に入れ、その人個人と向き合う看護を実践していきたいです。
