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THE LEADING NURSE

special topic1 トップが語る学生へのメッセージ看護部長インタビュー

時間をかけてしっかり学べる当院で、
技術、知識、人間性の揃う
プライマリ・ナースを目指してほしい
国家公務員共済組合連合会 虎の門病院
副院長・看護部長
美江子さん

「プライマリ・ナーシング」制だから、
やりがいのある看護を実践できる

―毎年多くの優秀な学生が集まる虎の門病院の魅力とは?
 当院には全国から新人看護師が集まっています。その理由のひとつは当院の特長であるプライマリ・ナーシング制にあるようです。プライマリ・ナーシング制は、ひとりのナースが患者さんの入院から退院まで一貫して受け持つ制度です。一日の看護のなかでも点滴は誰、清拭は誰、とバラバラに行われると、患者さんにとっては「誰が私を看護してくれるのか」がわかりにくいし、誰にこみ入った相談をしていいのかもわかりません。そこで当院では、患者さんの視点に立ち、プライマリ・ナースが患者さんを全体的に把握し、理解して、責任をもって看護を実践しています。プライマリ・ナースは患者さんから見れば頼りがいのある「自分の看護師」であり、看護師にとっては「自分の患者さん」。患者さんと信頼関係を築くことができ、よい看護が提供できた! と自分自身で思えることは看護師のやりがいであり、喜びです。それが魅力だから、学生さんの多くが「プライマリ・ナースとして患者さんに『患者さん中心の看護』を提供したい」という志望動機で入職しているのです。
―プライマリ・ナースになるには何が必要ですか。
 「患者さんにとってどうなのか」を考えられる人であってほしいと思います。また「自律性」、つまり自分を律することができる人であることも大切であり、プライマリ・ナースの要件となっています。当院の院内教育では「患者さん中心の看護」を学び、実践するだけでなく、看護に取り組む姿勢も重視されます。自分の担当する患者さんに対して、誰から言われるともなく、自分が責任感をもって患者さんによいケアを提供するには、看護師自身が知識、技術、人間性を高めていくこと、そして自らを高めるために行動する人が求められます。そこで院内教育も自主的に受験しながら学べる独自の教育プログラムを採っています。入職後2年間は新人という位置づけで、各自のペースに合わせて看護技術や知識を学び、4年目以降はプライマリ・ナースとして成長することを目標に、段階に応じたプログラムに沿って学びます。学んだ知識が実践に生きた「実践知」となるまで見極める、徹底した教育を行っています。こうした環境で先輩ナースたちは皆、看護業務の傍ら、自分で学習の計画を立てながら研鑚しています。当院のナースが高い評価をいただいているとしたら、その「自律性」が大きなキーではないかと思います。
 もちろん、最初から新人看護師に「自律性」を求めることはありませんが、自律性の高い先輩ナースが周りにいる環境で働くうちに自分もそうなりたいと憧れ、自然に身につくものです。そして「自分たちも育ててもらったから今度は後輩を育てたい」という共通の思いが脈々と受け継がれているのが虎の門ナースの誇りです。

技術研修の時間を増やし、
ゆったりしたペースで学べる

―虎の門病院の早期離職率が低い要因を教えてください。
 入職後1年以内の早期離職率は2%と極めて低くなりました。看護職の早期離職の問題には、医療の高度化が進んでいるのに学生時代に充分な実習が受けられず、入職後のリアリティショックが大きくなっているという背景があります。当院では入職当初の看護師に高いレベルの知識や技術は求めず、入職後に身につけてもらえればよいと考えています。新人看護師をまっさらからゆっくり育てるという気持ちで2年間の教育プログラム「新人コース」を設けています。2011年度からは教育カリキュラムを見直し、これまでよりさらにゆっくりとしたペースで教育を進めるようになりました。例えば採血、点滴、皮下注射など初歩的な技術の練習には従来の1日から3日間と大幅に時間数を増やし、新人看護師がじっくり技術を習得することができるようにしました。研修では配膳の練習もあります。患者さんを誤認しないように食事を配る技術の習得だけでなく、高度化する臨床現場で自分の居場所がない新人看護師が、自分ひとりで確実にこなせる仕事を持ち、自信をつけることが大切だと考えるからです。自分の新人時代を振り返ってみても、現在は看護師の仕事ではないシーツ交換の仕事が、技術が未熟だった自分にもできる数少ない仕事のひとつでした。シーツ交換日の水曜日が待ち遠しかったのを覚えています。


宗村さんの趣味は登山。休日を利用して、月に2回ほど山歩きを楽しんでいる。澄んだ空気のなかで、お気に入りの名入れの木製の器で熱いコーヒーを楽しむのが看護部長としての忙しい日々の息抜きになっている。

―看護界の先駆けとなる取り組みも実践しています。
 当院では、看護管理職が自分の管理を振り返るツールとして、「看護管理者のコンピテンシー・モデル」開発に携わり、本を出版しました。コンピテンシーとは、卓越した業績を生む人材がもつ行動特性のことです。看護師が自分のキャリアを考えることも大切にして、責任をもって社会で活躍してほしいという思いから開発しました。看護管理職のモチベーションアップにつながるツールとして、多くの反響をいただいています。他院に先駆けてこうしたツールを作り出すのも、日常業務の問題点を解決したいという意欲が高い、虎の門ナースの特長なのかもしれません。
―求める人材像をお聞かせください。
 自分の考えを、自分の言葉できちんと話し、主張できる人です。看護はひとりで行うものではありません。さまざまなスタッフと協力していくなかで、自分の考えを人に言えなければ、本当の意味でのプライマリ・ナーシングを実践できないと思います。
―学生へメッセージをお願いします。
 新卒後、最初にどこの病院でナースとしてスタートするかは、その後の人生やキャリアに大きく影響します。一人前のプライマリ・ナースとして「患者さん中心の看護」を実践できるようになるまで、先輩たちが急がず、じっくりサポートします。プライマリ・ナースとして成長できる当院で第一歩を踏み出してください。
宗村 美江子さん
虎の門病院
[住所]
〒105-8470 東京都港区虎ノ門2−2−2
プロフィール
むねむらみえこ
新潟大学医療技術短期大学部看護学科卒業後入職。厚生省出向を経て2002年看護部長、2008年より現職。看護部長在任中に筑波大学大学院修士課程、東京医科歯科大学大学院修士課程を修了。

看護部長就任後に、激務のなか大学院の修士課程を修了した宗村さん。論文提出直前には大学の研究室に泊まり込み、病院には研究室から出勤した。
「なぜ頑張れたのかとよく訊かれます。看護部長として後輩の手本になりたいという気持ちもあったし、自分を高めようという先輩方ばかりのなかで磨かれてきたからかもしれません」
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