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大卒ナースのキャリアプラン

専門性を追求することと
包括看護能力を高める意義を実感

東京都

慶應義塾大学病院

中央棟4N病棟
市村 渉さん
2009年4月入職(3年目)

ナースを目指した時期や、そのきっかけを教えてください。

高校生の頃は医師を目指していました。漠然と、人の役に立つことがしたいと考えていたのです。ところが大学受験に失敗し、浪人生活をしていた時、母が乳癌と診断され入院することになりました。そこで働いていた看護師が母の不安や悩みを良く聞いてくれて、活躍している姿を見て、医療を目指すものとして看護師という職業を選択することも良いのではないかと考えました。

なぜ今の病院を選びましたか?ご自分にプラスであると判断した点をお聞かせください。

学生時代に急性期看護の実習で慶應義塾大学病院の消化器外科病棟へ行きました。胃癌の患者さんが不安を感じながらも手術を受けて元気に退院していく一連の過程を見て、私は充実感を覚え、消化器外科で働きたいと考えました。インターンシップでも希望していた消化器外科病棟を見ることが出来ました。建物は良く言えば歴史がある、悪く言えばくたびれていますが、設備や提供される医療は最先端そのもので、スタッフも明るく生き生きと働いていたのを見て、ここでキャリアを積みたいと考えました。

ご自分の中で、「キャリアアップ」というものをどう捉えていますか?

専門看護師のような各種領域を極める者をスペシャリスト、領域を超えて包括看護が実践できる者をジェネラリストと呼ぶことがありますが、どの分野で働いていても、それは個人の能力を高め、糧となっていくものです。私の病棟ではWOC(創傷・オストミー・失禁看護)ナースやがん化学療法認定看護師、移植コーディネーターの資格を持った看護師の支援を受けながら仕事をしていますが、彼らの仕事ぶりを見ると、専門性を高めながら包括看護実践能力を高めることの意義を実感します。

今の病院が、自分のキャリア形成にどのように役立っていると思いますか?

慶應義塾大学病院は特定機能病院であり、全国から様々な高度医療を必要とする患者さんがやってきます。 脳死体肝移植、ABO血液型不適合肝移植や小腸移植の実施できる数少ない病院でもあり、私の病棟では生体肝移植を行う患者さんの看護を行います。移植医療はレシピエントだけでなく、ドナーや家族のフォローも必要となり、医師・看護師・薬剤師・理学療法士などの医療チームが一体となって取り組んでいます。先進医療に参加出来ることにやりがいを感じますし、患者さんを看護し、他職種と協働していくということはどこに行っても役に立つと思います。

看護学生へメッセージ
看護師は患者さんの命を預かる大変な仕事で、確かにストレスも多いですが、その分やりがいもあります。学生のうちでしか出来ないことは多いですから、自分がどんな看護師になりたいか考えながら、趣味や課外活動にも力を入れて、人間としての膨らみを大きくしていけると、将来何かしらの壁にぶつかったとき、役に立つ時が来ると思います。頑張って下さい。

未来日記 叶っているかな?わたしの夢。

10年後。未来の自分はきっとこうなる!
今日は10年前に肝移植をした患者さんが外来にやってきた。すっかり社会復帰して、元気に生活しているそうだ。「病院に電子カルテが導入され、完全予約制が進み、患者さんの待ち時間が減ったこと、あの頃と比べると看護師たちが患者さんと接する時間を長く取れるようになったこと、男性看護師も珍しく無くなったから、あまり患者さんにちやほやされることもなくなってしまった」など昔話に花が咲いた。これからも勉強しなければならないことが山積みだが、こんな風に会いに来てくれる患者さんの為にも、また明日からも頑張るぞ!

※先輩ナースから届いたメッセージをそのまま掲載しています

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