協和会は、大阪北摂地域と兵庫県南東部をエリアとし、6病院・4訪問看護ステーション・4介護老人保健施設などを運営している医療法人だ。急性期、亜急性期、回復期、慢性期、さらには在宅まで幅広い医療を地域の人びとに提供している。
広島国際大学を2009年に卒業して協和会病院に勤務する藤本京子さんは「急性期から慢性期、それに訪問看護まである協和会なら、いろんな体験を積むことができると思って入職しました。最初はなかなか思うような仕事ができず、落ち込むことが何度もありましたが、そのたびにプリセプターに精神面のフォローをしていただき、がんばらなくっちゃ!と気持ちを新たに取り組んできました。心がけているのは、できるだけ患者さんとの距離を近くし、密接なコミュニケーションを図ることで、より行き届いた看護をすること。十分な看護技術を身につけたら将来は訪問看護の道へ進み、病院では体験することのできない家庭内での看護に、力をつくしていきたい」と語る。
神戸市看護大学を09年に卒業し、千里中央病院に勤務する佐野良介さんは「実践経験の乏しい私たち新人を、基礎からみっちり指導していただけるプリセプター制度が確立しています。しかし、プリセプターだけでなく、病棟のスタッフ全員でフォローしていただける現場の指導体制。不安をいっぱい抱えて入職する新人にとって、協和会の制度は本当にありがたい存在です。私は希望どおり回復期の病棟に勤務していますが、車イスから歩行器、そして杖をついての歩行へ、順調に回復していかれる患者さんをみるのは本当にうれしいもので、そのサポートができることに大きなやりがいを感じています。将来的には認定看護師の資格を取って専門性を深め、管理面でも力を発揮したいと考えています」と話している。
そんな新人を温かく見守り、成長をバックアップしている先輩ナースも、自らの将来を見据えて、より高い知識・技術の習得に努めている。
05年に川崎医療短期大学を卒業し、協立病院に勤務する松川瞳さんは「入退院がめまぐるしい急性期の病棟に勤めています。救急外来もあり、また手術室やリハビリテーションなどとも深いかかわりがあるので、充実した日々を過ごすなかで幅広い看護知識を学んでいます。協和会には多様な病院・病棟がそろっているうえ、教育研修体制も充実しています。やろうと思えば何でもできるし、学ぼうと思えばいくらでもステップアップできる環境が整っています。私自身はこの病棟でよりよい看護ができるようにと、新人の時に習得したBLS(一次救急処置)に続いてACLS(二次救急処置)を学び、さらには糖尿病療法指導士をめざして勉強を続けているところです。急性期担当の看護師として、どこまでも技術と知識を深めていきたいと思っています」と意欲を燃やしている。
03年に大阪大学を卒業し、現在、協和訪問看護ステーションに勤務している奥村歳子さんは「まず4年間、急性期病院でキャリアを積んだ後、学生時代から興味を持っていた訪問看護の道へ転身しました。わずか4年の経験では、訪問看護は無理ではないかとも思ったのですが、所長をはじめベテランの先輩方がしっかりとフォローしてくださり、何とか務めあげてきました。毎日、午前2件・午後2?3件のペースで訪問しています。一人ひとりの症例に基づいて健康状態をチェックするとともに、リハビリテーションや入浴などの介助も行っています。そうした仕事に取り組むなかで、最近は緩和ケアに興味を持つようになり、それに類するケースを多めに担当させていただく一方、さまざまな勉強会に参加するなど学習を進めているところです。ホスピスの施設を増やす動きが加速していますので、私も何かの形で貢献していきたいと考えています」と抱負を語っている。
協和会では基本的な臨床看護実践能力をしっかり身につけ、夢の実現をサポートする看護研修センターを設けている。法人が経営する各病院・施設から独立して機能しており、技術・知識の習得ばかりでなく、現場での悩みを心おきなくセンター長に相談できるのが特色だ。
施設や職種間の垣根を越えてお互いが成長し合える、理想的な環境づくりをめざしている。

