
《国際医療福祉大学三田病院》
東京都の中心、東京タワー近くにある国際医療福祉大学三田病院は、都市型の総合病院として、多岐にわたる診療科を網羅するとともに、東京都認定がん診療病院として、がん診療機能の強化にも取り組む。また、2011年秋には隣地に新病院がオープンし、さらなる診療科の整備が予定されている。
同院のICTは、感染管理認定看護師の兒玉弥生さんを加え、09年4月から本格的な活動を開始した。メンバーは専任の兒玉さんをはじめ、医師、感染制御認定薬剤師、検査技師、事務員の合計6名。隔週でミーティングとラウンドを行い、院内の感染に関する研修を企画・運営し、コンサルテーションに応じている。
兒玉さんのPHSには、感染に関する相談が頻繁に入ってくる。細菌検査室から感染の報告があった場合は、病棟や部署に出向き、実態を把握。ICTの医師や感染制御認定薬剤師らとともに対応を考え、兒玉さんが現場の看護師に具体的な対策方法を指導する。
「昨年からリンクナースが誕生し、各部署に1名ずつ配属されています。今はリンクナースの教育をしながら、現場の力をつけているところですが、今後はリンクナースでラウンドするなど、ICTの活動を充実させていきたいです」と兒玉さん。
以前勤めていた病院では、手術室で働いていたという兒玉さんは、清潔・不潔に気を配るうちに、「目に見えない細菌」に興味をもち、感染管理について深く学びたいと、感染管理認定看護師を目指すことにした。
「働きながら学べる当院に就職して、ここでパートをしながら認定看護師の資格を取得しました」と兒玉さんが説明するように、同院では自らステップアップ、キャリアアップを図る人に、さまざまな支援を行っている。
また、国際医療福祉大学大学院のキャンパス、看護生涯学習センターがある東京青山までは地下鉄で10分足らず。ここではさまざまな教育プログラムを提供している。働きながら教育が受けられるよう夕方以降や土曜日を中心としたカリキュラムも魅力的だ。兒玉さんも感染についてさらに深く学びたいと、大学院進学を考えている。
「何よりもうれしいのは、リンクナースのなかから、感染管理認定看護師を目指す人が出てきたことです」と兒玉さんが話すように、自らが役割モデルを示すことで、看護の質を上げるとともに、後輩たちへのいい刺激になっている。
《国際医療福祉大学熱海病院》
国際医療福祉大学熱海病院は、温泉で有名な熱海の駅から徒歩8分という、交通至便な地に位置する。地域の基幹病院として救急医療から予防医学、高度先端医療まで幅広く提供する。
救急指定病院である同院の救急外来には、救急車で頻繁に重篤な患者さんが搬送されてくる。そこでてきぱきと対応するのが、救急外来看護主任の岡田香住さん。忙しい職場でも、「嫌になったことはない」という岡田さん。「救急の第一線で活躍したい」と、書籍などを活用し独自で救急看護の勉強を始め、次に院外の講習や研修に出かけていった。そしてBLS(一次救命処置)、ACLS(二次救命処置)、JPTEC(病院前外傷教育プログラム)、ICLS(蘇生トレーニングコース)など、救急看護のために必要な資格を次々と取得した。
さらなるキャリアアップのため、岡田さんは09年4月から大学院へ進学し、「ナースプラクティショナー養成課程」を専攻している。院内には大学院のサテライトキャンパスがあり、岡田さんのように働きながら大学院の授業を、病院内で受けることができる。
《国際医療福祉大学病院・塩谷病院》
東京から東北新幹線で1時間ほどの那須塩原市にある国際医療福祉大学病院は、地域の中核病院として幅広い医療を提供している。特に周産期分野ではNICUを設置するなど、産婦人科を中心に充実した設備と医療スタッフを配置し、手厚い体制を構築している。また、夜間小児救急の拠点病院としての機能をもち、小児医療体制の重要な役割を担っている。近隣には関連の高齢者施設や在宅サービス拠点、障害者(児)施設があり、連携して地域を支えている。さらに、大学のキャンパスが近くにあり、図書館を利用し、看護の知識を深めたり、大学院で看護分野や助産分野を学んだりすることもできる。
09年4月には、同じ栃木県県北地域の矢板市に国際医療福祉大学塩谷病院もオープンした。この地域の医療を支える国際医療福祉大学の重要性がますます増している。


