2018年就職:TOP > 東京大学医学部附属病院(岡田 美紀さん) | 先輩看護師からのメッセージ 2018年度

THE LEADING NURSE

東京都東京大学医学部附属病院

〒113-8655 東京都文京区本郷7-3-1

03-3815-5411(代表)、03-5800-6520(看護部事務室)

耳鼻咽喉科病棟(1993年入職)
岡田 美紀さん
宮城県出身 東北大学医療技術短期大学部看護学科卒業

目標に向かって努力することで、
看護に対する自信が芽生える。
学ぶことは自分自身を
成長させる糧となる

さまざまな部署の経験が
認定看護師への道につながる

 入職後は胸部外科、無菌治療部で内科と外科系疾患の看護を学んだ後、結婚・出産を経て耳鼻咽喉科病棟に異動しました。
 当時の病棟師長から、院内呼吸器看護認定看護師の資格取得を勧められましたが、そのためには基本的な呼吸器ケアの知識が必要だと思い、呼吸器内科、小児ICU、成人ICU、救急病棟など、さまざまな看護経験を積みました。そして、2002年に院内呼吸器看護認定看護師の資格を取得し、呼吸療法サポートチーム(RST)の一員として活動を開始。ICUだけでなく、一般病棟のスタッフも人工呼吸器管理が行えることを目的に、ラウンドやフロア勉強会の実施など、院内を横断的に活動する機会を得ることができました。
 その活動の中で、集中ケア認定看護師や救急看護認定看護師が専門性を発揮して働いている姿を見て、自分も専門分野を持って働きたいという気持ちが芽生えました。自分に必要な専門領域を模索していた頃、認知症で誤嚥性肺炎を発症し、食止めとなった患者さんのご家族から「機能が弱っているのに、何も食べなかったらますます弱ってしまう」と言われた時、何ができるのかわからず自分の知識や経験不足を感じたことがきっかけとなり、摂食・嚥下障害看護認定看護師を目指しました。
 しかし当時は、院内で摂食・嚥下障害看護のニーズが低い時代でした。患者さんを経口摂取に導くためにも、この領域は重要であることを働きかけた結果、認定取得支援のサポートを受けることができました。そして、2011年に資格を取得しました。現在は再び耳鼻咽喉科病棟で主任を兼務しながら、認定看護師として活動しています。

院内での横断的活動を通じて
摂食・嚥下障害看護の向上を図る

 臨床現場に戻ってからは自部署の患者さん以外にも徐々に活動の幅を広げ、依頼を受けた他部署の患者さんのケア、院内の勉強会の講師を担うとともに、摂食・嚥下障害看護認定看護師の存在をアピールしていきました。現在は活動日を設け、依頼への対応以外に、内科系の3つの病棟を毎週ラウンドして、患者さんへの適切な口腔ケア、嚥下諸器官の廃用予防を目的とした基礎訓練を実施しています。スタッフへ指導することで、嚥下障害看護の質も上がってきたと感じています。
 また、耳鼻咽喉科やリハビリテーション科の医師、言語聴覚士、栄養士、歯科衛生士で週1回カンファレンスを開催して情報共有を行うとともに、多職種間で相談できる体制を整えています。
 今後は廃用予防を意識した口腔ケアが標準的になることや、経口開始手順フローチャートを用いて、どのフロアの看護師も嚥下障害のスクリーニングが行えるなど、摂食・嚥下障害看護の知識・技術の向上を図りたいと思います。
 現在は主任業務も兼務しているため、管理業務という視点からのアプローチも必要だと感じています。看護師は学び続けることが職務ですし、一管理者としてスタッフへの意識付けにも取り組んでいきたいと思います。
 当院は意欲ある人へのサポート体制が万全です。前向きな意見を採り入れてくれる環境があり、私自身「この部署で、これに取り組みたい」という熱意が伝わり、資格取得や部署異動も可能となりました。これからも学ぶ気持ちを後押ししてくれる風土の中で、スキルアップを続けていきたいです。

認定看護師に求められるのは、摂食・嚥下障害のある患者さんのQOL向上を目指し、質の高い看護を提供すること。スタッフ全体のレベルアップを図ることが目標だという。

看護師は学び続けることが職務だという考え。自己研鑽に努める一方、一管理者としてスタッフへも意識付けを行っていきたいという。

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